【写真集レビュー】小泉梓ファースト写真集「My name is...Azusa」

小泉梓ファースト写真集「My name is…Azusa」のレビュー・感想

モデルの小泉梓さんの初写真集。
ヤングマガジン誌上での先行グラビアが大胆な手ブラカットで非常にインパクトがあり、しかもすごく撮れ高があったので写真集発売へ・・・ってなった経緯があったと記憶しています。
（過去形なのは私が不精なもので、レビューを書くのが単純に遅れていただけですけどね。）

で、その中身なんですが、結論から言うと不完全燃焼。

手ブラカットとかもあって、露出面とかは申し分ないと思うんだけど、イマイチ芯に響いてこない感じ。今回はその辺の原因を分析しながらもう少し中身についても掘り下げて紹介していきたいと思います。

まず小泉梓さんのビジュアルについてですが、モデルらしく最新のトレンドを採用していて、比較的はっきりした太眉に、ほぼぱっつんな前髪。そしてスレンダーボディーだけど割と胸はある感じなんですが・・・スレンダーすぎて角度によっては若干胴長にも見えてしまうところと、トドメとばかりにおへそのピアス。
ヘアメイクとかに関しては、女性ならかわいいって言うのかもしれないけど、果たして男性が異口同音となるかは微妙。その上、磯山さやかさんみたいなぽっちゃり女子でもOKっていう時代に超スレンダーボディー＆へそピ。
これがファッション誌が出した女性向けのフォトブックの中のグラビアパートなら問題ないと思うのですが、今回はヤングマガジンの延長みたいな感じで出した写真集で、ターゲットは・・・恐らく男性でしょう。
そう考えた時に、今回のようなごりごりのファッション誌仕様が果たして男性にもウケるか・・・という点。その辺の見通しが甘かったのでは？っていうのは正直思いますね。

そろそろ本当に中身について書いていきますが（汗）
まず、ビーチでのオレンジ色のビキニカット。割とナチュラルな表情かなぁって感じ。続いて部屋での下着姿。この辺はスタイルの良さを感じる事が出来ます。ミント系のビキニでシャワーシーンから、チェック柄の水着でツインテール。自転車に乗ったりとか屋外での撮影ですが、若干狙いすぎな感じもします。おでこ出しのワンピースから肩紐なし水着、黄色のビキニ、白のビキニと続きます。白のビキニはタンクトップを抜いていく4コマなどもあり。そこからベッドでの下着カットやビーチでの黒ビキニと続いて、その流れで手ブラどーん！！でっかい麦わらで隠したカットなんかがくる感じで、ほぼ全編水着。

改めてここまで書き起こしてみると、水着写真集という面での出し惜しみ感はないと思うし、むしろしっかりと見せてくれていると思います。
でもなんか足りないなぁと思ってしまった・・・

雑誌とかの先行グラビアだと、インパクトある写真を何点か掲載すればそれだけで話題にもなるし、ニュースとしては十分成立します。
だけど、これが写真集となってくると、全編インパクトある写真・・・なわけないんだから、先行グラビアにないセカンドインパクト、言わば隠し玉みたいなものがあれば話は別だが、そういうのがないのであればそこに繋げる為のストーリ性・・・流れだったり、見せ方みたいなものを工夫しないと、「先行グラビア止まりの写真集」という評価になってしまうでしょう。
否、先行グラビアの出来やインパクトが高ければ高いほど、写真集への期待値が上がってしまうので、写真集への評価は相対的に下がる事に！！

本作に関しても写真集への期待値が高かったというのはあると思いますが、結果的に評価を下げる結果となってしまったのは、作品全体から漂う「オシャレ感」みたいなもの。お肌の露出はあってもそこにエロさが全くないので、どこまでいってもカッコかわいいって感じで、完全にターゲットを見誤ってるなぁという印象を受けました。

ただ、少なくともモデルの小泉梓さんがここまで頑張ってくれたという心意気は評価したいですし、ビジュアル的には高いレベルである事は間違いないと思うので、あとは撮り方・見せ方次第。
もしよかったら「モデル」って看板をちょこっと外して、小泉梓さんの内なる魅力・・・みたいなのを次回作で魅せて頂けたらなぁって思いました。