【ライブレポート】モーニング娘。鈴木香音さん卒業~笑顔は連鎖するもの、そして仲間を繋ぐもの~
※今回の記事は鈴木香音さんの卒業公演に参戦した際の自分の記憶を元に書いています。
2016年5月31日
9期メンバーの鈴木香音さんがモーニング娘。を卒業しました。
モーニング娘。'16コンサートツアー春~EMOTION IN MOTION~鈴木香音卒業スペシャル
私も実際に日本武道館に行って卒業公演を見てきたわけですが、いつも以上に満面の笑みで、ものすごく幸せそうで、全て出し尽くした…もう思い残すことはないといった感じで、香音ちゃんのラストに相応しい最後の最後までとても楽しいコンサートでした。
今回はモーニング娘。’16の2016年春ツアー「EMOTION IN MOTION」のツアーファイナルでもあるので、セットリストに関しては基本的には春ツアーを踏襲したものであり、メンバー数人が歌うパートで9期3人が歌う「乙女のタイミング」が挿入されたり、アンコール前の最後の曲が「Oh my wish!」になったりってのはありましたが、リフトを使った舞台装置だったり、手袋や帽子を使ったパフォーマンスなんかはほぼ同じ。
矢島舞美さん(℃-ute)登場!!
途中のMCではズッキの怪しい一人芝居から、ハロプロリーダーの矢島舞美さんを呼び込むシーンがあり、リーダーからのお手紙朗読へ。
ズッキと舞美ちゃんには接点があり、ハロステ最後のMCで舞美ちゃんを指名したぐらいなので、今回に関しては必然性があったというべきではないでしょうか。
(舞美ちゃんの手紙朗読に関しては一部で否定的な意見もあるようなので…)
ここでサプライズ!!
実は舞美ちゃんはもう一通手紙を預かっており、その差出人は…なんと昨年末に卒業した同期の鞘師里保さん!!
どこかのタイミングでりほりほのメッセージなんかが登場するのではないかと思っていたので、念には念って事で元々12色のメンバーカラーに設定していたキンブレの設定に、急きょ赤を追加していたんですが、このタイミングで披露されると思っていなかったので驚きました。
このコーナーはズッキのMCだったんで緑を振っていたんですが、この時だけは赤を振らせていただきました。
(余談ですが、ここのパートだけ「ズッキ」と書いたのは、舞美ちゃんがズッキと呼んでいたからです。)
さらに9期3人でのMCでは3人で食事をしに行った話…と思いきや、マネージャーがセッティングしてようやく決まったそうで、いつぞやのデジャヴかとも思いましたが、9期3人で食事してカラオケして…という集まりかと思いきや、実は他のメンバーも別の部屋に待機していて、香音ちゃんに対してサプライズを敢行したとの事!!
こういうエピソードを聞くにつれ、9期って相変わらずだなぁとも思いましたが最後の最後にいいオチがついてよかった!!
「Mr.Moonlight~愛のビッグバンド~」ではくどぅーの相手を香音ちゃんが務めたり、先程も書きましたが、本編最後の曲が「Oh my wish!」って事で、この曲の為に過酷なダイエットをして結果元に戻る…なんてこともありましたが、そうまでして香音ちゃんが掴んだ大切なセンター曲なんで、今回のコンサートのセットリストに入っていなかった曲が卒コンに入るあたりはかなり胸アツな展開でした。
(地元のホールコンサートの時に、近くにいた女性ファンが「最後のコンサートツアーなのになんで入ってないんだろうね?」って話していたのを思い出しました。)
そして、オリジナルの「Oh my wish!」を聴くのってこれが最後なんだって思うと急に寂しさが込み上げてきて、コールにも自然と熱が入りました。
卒業セレモニー
セレモニーはひまわりいっぱいのドレスに身を包んだ香音ちゃん。
先日のMステでもひまわりの花束をもらっていましたが、香音ちゃんにはひまわりがよく似合う。
そして、これが鈴木香音がやりたい10の事の最後だったそうです。
スピーチは香音ちゃんの正直な気持ちが誠実に綴られていて胸を打たれました。
そしてメンバーからのスピーチ。
本人も12期が入ってから母性が目覚めたと話していた通り、12期メンバーが香音ちゃんの事を本当に慕っている事がよくわかりました。
同郷のまりあとか泣き崩れていたし、あかねちんのメッセージもよかったな。
あと、意外だったのが小田ちゃん。
たったひとりの11期といじられてたのを影で支えていたのが香音ちゃんだったとか全然知らなかったし、影ながらの支えがあったからこそ、歌唱エースとして覚醒できたんだと思うと感慨深いものがあります。
あゆみんの「笑顔の連鎖」は香音ちゃん見てたらすごくよくわかるし、途中で香音ちゃんから笑顔を補充するあたりも、なんかあゆみんらしいなぁって思いました。
ここから独壇場となったのがまーちゃん!!
要は普段から香音ちゃんからよく怒られていたようで、その事について腹オチしていない点もあったんでしょうが、そうして叱ってくれる存在がいかに大切かっていうのをまーちゃんは本能的にわかっているんでしょうね。
「こっち見ないでください」って強がりながらのスピーチは素直になれない面を見せながら、それでも感謝の気持ちは伝えたいってのが溢れていてすっごくかわいかった。
はるなんも、最初は薄いけどなかなか越えられない壁があったと話していて、それを乗り越えてパートナー的な存在になり得たからこそあんなに泣いていたんでしょうね。
あっさりしたえりぽんに対して、とことんウエットだったふくちゃん。
同じ9期でも全然違うなって思ったけど、リーダーとしてではなく最後まで同期として接してくれたのが嬉しかったって言ってましたね。
鈴木香音さんへ贈る言葉
なんか鈴木香音さんってぽっちゃりな見た目であったり、海外人気が高かったり、やたらヤフーニュースに載ったりと、私的にはそういう外側からの印象しかなかったので、メンバーの言葉を聞いて、ようやく本当の香音ちゃんの人となりを知った気がします。
そして、香音ちゃんの笑顔は連鎖するものでもあり、メンバーとメンバーを繋ぐ大切なものだったんじゃないかと思うんです。
最後の最後になってそんな大切なことにようやく気付くなんて…私はなんて間抜けなんだろうとも思いましたが、そこに気付けただけでもコンサートに参加した甲斐があったと思うし、気付いた上で送り出すのと気付かぬまま送り出すのとでは全然違うはず。
だから今は、心の底から「ありがとう」「お疲れ様」って思います。
縁の下の力持ち的な存在だった鈴木香音さんの卒業は本当に残念だけど、最後に見せてくれた幸せそうな笑顔を持って夢に向かってこれからも頑張って欲しいし、モーニング娘。に残るメンバー達も、鈴木香音さんから受け継いだものを糧にこれからも頑張って欲しいと思います。
最後に、香音ちゃん。
今までたくさんの笑顔をありがとう。そしてお疲れ様。
自分で選んだ道をこれからもその素敵な笑顔でもって突き進んでください。
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