詰めが甘いのはファッション誌編集だからか?「朝比奈彩ファースト写真集 彩だらけ」の感想
2016年10月28日に発売された本作は、ファッション誌「Ray」専属モデル朝比奈彩さんのファースト写真集。タイトルは「彩だらけ」です。
本作はタイで撮影されており、週刊誌のグラビアを超える’はじめて’を多数収録した作品。朝比奈彩さんのかわいらしさ、無防備な姿、限界の下着姿まで収録された意欲作・・・というのは、出版社側が提示してきたプレゼン。
その実どうだったのかというところも含めて見ていきたいと思います。
待望の朝比奈彩ファースト写真集
そもそも朝比奈彩さんって、淡路島から単身上京してこの世界に飛び込んできたコで、学生時代は陸上部に所属。なにげに体育会系っていうキャラと、話題の9頭身ボディーを引っ提げグラビアデビューしたと思ったら、あっという間に「Ray」の専属モデルも決まって、仕事の幅もどんどん広がってきたなぁって感じ。
デビュー当初から「なんかよさげ」って思っていたコがブレイクするのは非常に喜ばしいことではあるけれど、それこそこちらの想像をはるかに上回るスピードで駆けあがっていった感があり、このままグラビア卒業とかなったら嫌だなぁって思っていたので、こうして初写真集リリースとなったのは素直に嬉しいし、私的には本当に待ちに待った一冊でした。
写真集の構成
ざっくり流れを書きだしていくと・・・
表紙は見ての通り謎のバニーって感じで、写真集は赤の水着姿からスタート。
序盤は割とグラビア的な感じで、それからタイの街を闊歩する様子から、プールでの水着姿へ。
夜の海では黒のオトナっぽいデザインの水着姿と、白の水着。
再び、タイの街を闊歩し、マッサージに顔をゆがめてみたり、フォーを食べてみたり・・・ってのがって、ムエタイにも挑戦。ちゃんと髪もムエタイっぽくまとめ、短パンにグローブ姿でミット打ち。こういうアスリート的な感じが意外にハマるんですよね。
胸元の開いた競泳用水着、スケ感の少ない上着の水着姿があって、表紙の衣装。さらに白の下着姿。ノーブラにパーカー姿、入浴シーンなんかがあって、最後はドレスで街をゆく・・・といった構成です。
水着姿をしっかりとおさめたシーンなんかはさすが朝比奈彩だなぁって感じで、プロポーションも素晴らしい!!
ただ・・・って思ったのが次の項。
ファッション誌「Ray」特別編集ということ
本作は朝比奈彩さんの初写真集ではありますが、ファッション誌「Ray」特別編集と銘打たれており、撮影を手掛けたがチーム「Ray」であろう事は容易に想像が付きます。
まあ最初の赤の水着姿なんかも、グラビア班と比べたら光量不足というか、自然な色あいではあるけど、グラビアならではの明るさ・・・みたいなのが足りないなぁって感じ。
で、一番嫌だなって思ったのが、夜の海のシーン。
せっかく黒の衣装がセクシーなのに、ピントが甘くて全然それが伝わらない。
それ以外にも随所でピントが甘かったり、ピントの合わせ方が「そこなの?」ってのもあったしで、いいんだけど全体的に詰めが甘いなって感じがします。
表紙の黒の衣装だって、せっかく色っぽいものを着用してるんだけど・・・残念ながら顔まで隠していまっていて、「ひとり仮面舞踏会」状態。
せっかくバニーっぽく決めたはずなのに、そのお顔を見る事が出来ないとかありえなくないですか?
朝比奈彩さん自体はすごくいいと思うんだけど・・・グラビアを見慣れている人からしたらあり得ない演出というか、「そこでなぜそうした?」というようなカットも散見され、全体的に要所要所での詰めが甘いなぁと言わざるを得ない感じで、この辺が青年誌のグラビアとファッション誌の違いなのかなぁって思ってしまいました。
まとめ
悪くはないんだけど・・・かえすがえすも残念って感じ。
ファッション誌の特別編集という弊害で、随所にみられるオシャレ感が万人受けするとは到底思えず、そんな事だったらいっそのことグラビア班で作ってほしかったっていう気がします。
重ねて言いますが、朝比奈彩さんのスタイルや9頭身ボディーはすごく魅力的だと思うので、次回作こそは違うスタッフさんで今回とは違う魅力を引き出した写真集を作ってほしい・・・そんな事を思ってしまいました。