桜からの手紙 ～AKB48それぞれの 卒業物語～ #5
9夜連続の5日目って事で、ついに折り返し地点を過ぎた「桜からの手紙 ～AKB48それぞれの 卒業物語～」。今回は前田敦子、渡辺麻友、小嶋陽菜のストーリーです。（ネタバレ注意）
敦子の秘密 vol.2
先生の事が知りたくなった高橋みなみは、先生を変えてしまったきっかけとなった元カノ、指原莉乃に会いに行く決意をし、副担任（篠田麻里子）もそれに同行する。
アパートの前で莉乃に遭遇した2人は、先生が癌である事や娘 前田敦子と絶縁している事を告げると、先生に会わせてくださいと懇願する。
病室に入ってきた3人を見て戸惑う先生に、高橋は人生を変えるぐらいの手紙を書くぐらい、生徒思いの先生が何故変わってしまったのかと問いただす。
それは私のせいだと莉乃は重い口を開くのだった・・・
・・・3年前
合唱部の練習に遅れてきた莉乃。異変に気付いた先生がマスクを外すとそこには生々しい傷が。莉乃の父は妻をなくし酒に溺れ暴力をふるっていたのだ。
居酒屋で飲んだくれている父親にどうしても酒をやめさせようと土下座までする先生。
こうして救われた莉乃だったが、理想の親子関係だと思っていた先生と敦子の関係にいつしか嫉妬の念を抱くようになる。
橋の欄干に座って歌う莉乃、そして・・・
麻友の危険な友情 vol.2
親友の宮澤佐江の彼に告白した渡辺麻友だったが、彼は麻友の事を知っていた。「大事な親友だと・・・」
それを聞いて走り去る麻友・・・
その後、まともに話す事もできずにすれ違う麻友と佐江。麻友は1人で過ごしながら佐江の事が、佐江は彼といながら麻友の事が気になり、お互いに頭をよぎったのは先生の手紙だった。
麻友「一人の時間が自分を育てる」
佐江「一人で立って、二人で楽しい」
先生のもとを訪ねた麻友はその手紙の意味を尋ねる。そこに現れた佐江も目的は同じだった。
手紙の意味を説明し、その場を去る先生。
残された二人は、初めて本音でぶつかり合うのだった。
陽菜、ママになる!? vol.2
先生との面会を終えて帰宅した父は、陽菜と話を始める。
当然のように堕ろすという陽菜に対して、命の事をどう考えているのかを訪ねる父。陽菜はまだ命というよりミミズみたいなものだと言うが・・・
「そのミミズが嬉しかったんだ」と激昂する。
18年前、妻が妊娠2ヶ月という事を知って病院へ行き、その小さなミミズが一生懸命動いているのを見て、夫婦して笑って泣いたのだと。そして、そのミミズが陽菜なのだと。
父は産みなさいと言うが、陽菜は自分の人生だから口出ししないでと席を立つ。
そして、陽菜は産婦人科へ向かうのだった・・・
分娩台の上で陽菜は小さなミミズを目にし、そして父の言葉を思い出す・・・
病院を出た陽菜を待っていたのは父だった。
父の思いを知った陽菜にとって、それはもはやミミズではなく命であり、殺す事などできなかったのだ。
そこへ現れた陽菜の彼。
秋元才加から事情を聞いた彼は、陽菜に子供を産んでほしいと告げ、父に結婚の申し込みを懇願する。
父は「大事な娘に手ぇ出しやがって」と殴り・・・
そして、許すのだった。
「敦子の秘密」という割になかなかストーリーに絡んでこないあっちゃんはさておき、立ち直ってママになった指原莉乃が、過去に何してくれてんだ・・・っていうのが、敦子の秘密というより先生の秘密の鍵になりそうですね。
若干ストーカー的な危なさを内包したさしこに期待しましょう（笑）
渡辺麻友編は、彼氏がいい奴だったから全然ドロドロしなかったけど、ああやって本音で話すってなかなかできなかったりもするから、ちょっと羨ましいかもしれませんね。
当たり前のように一緒にいて、嫌われたくないから少しずつ我慢をし、いつしか本当の事が言えなくなってたという皮肉・・・
ひと言で言うなら「雨降って地固まる」だけど・・・かなり深いテーマだと思いました。
小嶋陽菜編は・・・やっぱり父親役の吹越満さんでしょう！！
あの人の言葉に父親としての愛情が見えてこないと成立しないストーリーなだけに、要としての重要な役割を果たしてくれたと思います。殴った後に「こういうのやってみたかったんだ」って照れ隠しに言う感じも良かったです。
このドラマってなにげに重要なポジションにはちゃんとした役者さんを起用していて、先生以外の大人として子供達を導く役割を担ってるんですよね。AKB48メンバー主体のドラマではあるけど、演技面で未熟な彼女達を、ベテランの役者さん達がガッチリ支えているからこそ、見れる作品になっているんだなぁって改めて思いました。
