内田眞由美1stフォトエッセイ「岩にしみ入る"内田さん"の声」
作品紹介
内田眞由美が岩になっている時、
僕は思う。
悔しさや悲しみの涙が染み込んだその岩は、
誰も真似できない特別な存在になったなと……。
この本は、岩に耳を当て聞いた声でできている。
・・・という秋元康氏の長い長いコメントがついた本作は、AKB48 大島チームKの内田さんこと、内田眞由美さんのフォトエッセーです。
で、何故岩なのかというと・・・
じゃんけん大会の初代女王として一躍脚光を浴びた内田眞由美さんが、再び脚光を浴びるきっかけとなったのが、ひかりTV「びみょー」のコント衣装の岩でした。
そして、ぱるるが優勝した第3回じゃんけん大会で、うっちーが選んだ戦闘服はが・・・やはりこの岩!!
大会では佐藤聖羅さんのビキニを筆頭に、派手でかわいらしい衣装のメンバーが多い中で、岩という唯一無二の存在感を示しながら、最終的に4位にまで勝ち残り、再びじゃんけん選抜に返り咲いた・・・もはや内田眞由美さんを語る上では欠かせないもの。
中谷明香さんの「非選抜アイドル」じゃないけど、数少ないチャンスを掴んで再び這い上がってきた内田さんの思いが凝縮された一冊となっています。
みどころ
なんともシュールな表紙・・・
そして、文字通り岩に扮した内田眞由美さんとエッセーというなんともいえない世界観なんですが、今や国民的アイドルと称されるようになったAKB48の中で、時折挫けそうになりながら必死に歩き続けてきた、ひとりの女の子の心の叫び・・・みたいなものがじんわり伝わってくる一冊です。
「びみょー」という番組は見た事がないんで、この岩というキャラクターがどんなものかは全くわからないけど、じゃんけん大会で優勝したにもかかわらず、選抜総選挙は圏外と・・・運命は時として残酷、普通なら腐ってしまってもおかしくないような状況の中で、歯を食いしばって必至に耐え忍んできた内田さんの声だからこそ、興味を持って購入しました。
派手さはないです。なんせ岩ですから・・・
華やかかどうか・・・正直よくわかりません。
でも、真摯に頑張っている女の子の輝きがそこには詰まっていると思います。
運命の女神がいるとしたら、内田眞由美さんにはすごく気まぐれだよなぁって思わなくもないけど、そんな内田さんの声だからこそ伝わってくるものがあるなぁって気がします。
・・・と、なんか真面目な事ばかり書いてきましたが、写真についても少々。
岩・・・本当にシュールな写真が多くって、足組んで新聞見てる感じとかすっごく面白い写真になっています。で、岩っていうフリがあるからこそ、衣装や水着のカットの良さが際立っていて、水着のカットの笑顔なんか自然ですっごくいい表情してると思います。普通にかわいい!!
岩の衣装を脱いで水着になる一連のカットなんかは、ある意味反則技だと思わなくもないけど・・・岩の衣装から白いビキニと、小柄だけどむちむちのボディーが出てくるのはみどころと言っていいんじゃないかな♪
ま、AKB48にはこんなコもいるんだよ・・・って感じで、内田さんに興味を持たれた方は、応援する意味でも是非手に取ってじっくり見てほしいなぁって思います。
岩にしみ入る"内田さん"の声 内田眞由美 河野英喜 新人物往来社 2013-02-22 Amazonで詳しく見る |