鞘師里保完全燃焼！！「モーニング娘。'15 コンサートツアー2015秋～PRISM～」の感想

3月23日に発売された本作は「モーニング娘。'15 コンサートツアー2015秋～PRISM～」のツアーファイナルの模様を収録したものなんですが・・・
今回のツアーは途中から意味合いががらりと変わるものとなりました。

それは2015年10月25日。
エース鞘師里保さんの突然の卒業発表。
しかも、年末のカウコンを最後に・・・というあまりにも突然すぎるもの。

地元広島でのコンサートから「PRISM」は色を変えて、鞘師里保さんの卒業ツアーのような形に。そして、ツアーファイナルとなる12月8日の日本武道館コンサートがモーニング娘。単独で行う最後の大舞台という事で、よくよく考えてみたら福岡のコンサートに参戦した時は鞘師里保さんが大遅刻して・・・なんてエピソードを語っていて、自分も参戦して「楽しかったぁ」なんて言ってたぐらいだから、同じコンサートツアー期間内でもあの頃からは考えられないぐらいの怒涛の展開。

なんなら今も13期募集やら鈴木香音さんの卒業発表なんかもあって、モーニング娘。は今なお激動の真っ只中にいるわけですが・・・

それは一旦置いておくとして・・・

やっとこさ鞘師里保さんのモーニング娘。単独での最後の大舞台。
仕事の都合でライブビューイングにすら行けなかったので、それが今ようやく見れるって事で、本当に楽しみしていた作品。

13色の輝きを、そしてひときわ輝く赤の輝きをしっかりと見届けたいと思います。

モーニング娘。'15 コンサートツアー2015秋～PRISM～　収録曲

モーニング娘。'15 コンサートツアー2015秋～PRISM～ DVD収録曲

OPENING
Oh my wish!
君の代わりは居やしない
What is LOVE?
メンバー紹介VTR
スカッとMy Heart
The 摩天楼ショー
MC
冷たい風と片思い
愛の軍団
Only you
MC
What’s Up? 愛はどうなのよ～
もっと愛してほしいの
Ambitious!野心的でいいじゃん
MC
AS FOR ONE DAY/譜久村聖
大阪恋の歌/鞘師里保
アイサレタイノニ…/譜久村聖・生田衣梨奈・鞘師里保・鈴木香音
友(とも)/飯窪春菜・石田亜佑美・佐藤優樹・工藤遥・小田さくら・尾形春水・野中美希・牧野真莉愛・羽賀朱音

メドレー

ウルフボーイ

TIKI BUN

Acrobat & Dance Performance

Moonlight night～月夜の晩だよ～

ドッカ～ンカプリッチオ

MC
SONGS
Password is 0
わがまま気のまま愛のジョーク
まじですかスカ!
MC
One・Two・Three (updated)

≪ENCORE≫
One and Only30
MC
ENDLESS SKY
ここにいるぜぇ!

ケージみたいなところにメンバーが1人ずつ登場するオープニング・・・
この演出は福岡でも見たなぁって思いつつ・・・本公演の最初の曲は「Oh my wish!」。

奇しくもこの曲は工藤遥さんと鈴木香音さんのツインセンターで、鞘師里保さんはダンサーとして参加するという新たな試みが施された曲。
この曲はダンサーの4人は歌唱パートに一切参加しないので、ボーカル部分に完全にりほりほがいない曲って事で・・・これがモーニング娘。'16のサウンドになっていくんだなぁっていう複雑な思いも。
（しかも鈴木香音さんまで卒業しちゃうわけで、この曲は一体どうなっちゃうの？って思うわけですが。）

そして、ケージの部分はスクリーンにもなっていて、そこにメンバーの映像が重なって、着替えの時間を稼いでくれたりとか、演出上かなり便利だったりして。

序盤は割と新しめの曲が並び、お待ちかねのメンバー紹介VTR！！
これは福岡で見た時にメンバーがめちゃくちゃきれいに撮れてるって事ですごく印象に残っていたんですが・・・改めて見てもやっぱきれい！！

そこからさらに2曲挟んでようやくMC。
すでに汗だくの鞘師里保さん、気合いが漲ってます！！
その気合いのせいかMCでアララララってなっちゃってますが、パフォーマンス以外ではちょっとおっちょこちょいなりほりほ。こういうところがかわいいんだよなぁ。
（ちなみにこの時期は野中美希さんは指の怪我でパフォーマンスに制限していて、今度は足の骨折とアクシデントが続いているので、怪我には気を付けてほしいです。）

そして「冷たい風と片思い」。
最近の曲では一番好きかも・・・って感じなんですが、曲中のソロのダンスとかはその後の石田亜佑美バージョンが凄すぎて、私的には今のあゆみんが躍る方が好きかもって思ったりなんかして。

そういうのも現在進行形のモーニング娘。’16が進化し続けているからこそ、そんな風に思ってしまうのかもしれませんが・・・

衣装チェンジで紫のへそ出しの衣装に！！
この手の衣装って℃-uteの十八番だったはずなのに、MONSTERを最後に封印。個人的にはすごく寂しく思っているのですが、モーニング娘。の場合は筋肉質のメンバーが多いので、全体的にきれいだと思うんですが・・・羽賀朱音さんはこれ以上はヤバいと思うので、今がMAXで後々笑い話にできるようにしてくれたらいいのですが・・・
（将来的には牧野真莉愛さんともに12期屈指のビジュアルメンとしての飛躍を期待しているので。）

ただ、この辺の時期の曲って一番わかんないんだよなぁ（笑）
そういえば福岡でのコンサートの時も「この曲イマイチわかんないんだよなぁ」って思いながら見てたかも・・・

譜久村聖さんのソロがあって、鞘師里保さんのソロ。
そして、9期4人による「アイサレタイノニ…」と、この辺は鞘師里保さんラストって感じの流れ。

そして「友（とも）」は最近のDVDマガジンとかでやたら耳にするなぁって思ってたんですが、これもここに繋がっていたんですかねぇ？
心なしか10期メンバーの目が潤んでいたような・・・

炎の特効の中メドレーに突入！！
鞘師里保&石田亜佑美のダンスバトルから始まる「ウルフボーイ」ですが、あゆみん・・・泣いてましたね。

そしてアクロバット・・・
生田衣梨奈さんが禁を破って4回転してしまうやつ。
アクロバットって確かに派手だし見栄えはするけど、怪我のリスクは高くなると思うし、無理に難易度を上げ続けなくてもいいのでは？って思うんですけどね。
℃-uteのポールダンスもそうけど、リスクの高い見せ場を作るのはあんまり賛成できないというか、万が一の事があったらどうすんの？ってのはすごく思うので、あんまり無茶な演出はしないでほしいんだけど・・・
（えりぽんとかもつい4回転いっちゃったけど、理由もなくストップかける事はないんだから、今回結果的に成功したからってそれを手放しに是としちゃいけない気がします。）

後半は割と知ってる曲に戻るんですが、「わがまま気のまま愛のジョーク」とかは♪女の子にだけ・・・の歌い方が前と違うというか、私的には昔のしゃくりあげる？感じの方が好きだったんで、道重さゆみさんがいた頃の方が好きだったかも。

そして「まじですかスカ!」
これは9期メンバーが初めて参加した曲。
歌割りもAメロを9期が順番に歌う歌い出しなんで・・・泣かせますね。

そして本編の最後は鞘師里保さんをして私を成長させてくれた曲「One・Two・Three (updated)」。
私も大好きな曲ですが、さらに嬉しい事にえりぽんの「♪る」が聴けるフルコーラス版です！！
元々田中れいなさんと鞘師里保さんがメインで歌っていた曲が、今は鞘師里保さんと石田亜佑美さんがメインで歌う曲になっていて、昔は道重さゆみさんが「♪る」を妖艶に決めていたんですが、1サビのあゆみんの歌い方にも余韻が出てきてすんごく良くなってる！！
最初は正直物足りないと思っていたんだけど、だんだんさゆみんからあゆみんのモノになってきているなぁって感じがします。
一方、2サビのえりぽんは・・・情感がこもりすぎ。セクシーすぎてごめんなさい状態でした。

アンコールの後のメッセージは全てメンバーから鞘師里保さんへ贈る言葉。
尾形春水さんが泣くのも珍しいなって思ったし、「やっさんの・・・嘘つき！」からはじまる佐藤優樹さんのメッセージとか・・・最高！！小田さくらさん弄りで一旦オチをつけつつ素直な気持ちを最後にぶつけるあたり、女の子だなぁって感じ。
その後の石田亜佑美さんのメッセージもダンスバトルを繰り広げてきたからこそ言える言葉だし、飯窪春菜さんのメッセージもヤンタンを一緒にやってきたからこそ。

そして「ENDLESS SKY」ではラストのサビの部分、♪泣くわけないでしょ泣くわけがない自分で選んだ未来だから・・・のところで鞘師里保さんが感極まってしまい、そこまで我慢していた他のメンバーにも一気に伝播していって、涙・・・
つんく♂さんはこの時、この瞬間を想定して曲を書いたのかってぐらいの切れ味で、この瞬間を持って完成したのかなぁって感じ。

そしてラストは「ここにいるぜぇ!」。
曲の途中の合いの手じゃないけど何て言うんでしたっけ？そこにはつんく♂さんの録音当時の声も入っていて・・・なんか鞘師里保さんを選んだつんく♂さんもここにいるぜぇ！って感じ。
サビでの真っ赤な紙吹雪、メンバーのサプライズフォーメーションと、ラストに相応しい素敵な演出でしめくくり。

そしてWアンコールでは鞘師里保さんが武道館のステージをいっぱい使って楽しそうにはしゃぐ様子もフルで収録されていて、「わーい」って言いながら上手下手に走っていくところもかわいいし、センターステージに向かって走っていく時の盛り上がりも！！
名残惜しそうに「すみません、はけます。」つってはけるまで、最後の最後まで鞘師里保さんが楽しませてくれて・・・すごく素敵なステージだったと思います。

ただ・・・このコンサートは自体はすごく良かったと思うけど、ツアーとして考えた時に、その途中で卒業発表があってしかもそのツアーが最後っていうのはあまりにも急すぎるというか、参戦する時のモチベーションも買うグッズも全然違ってくると思うので、心の準備はさせてほしかったなぁっていうのは正直あります。

そして、最後の舞台がカウコンってのも・・・ね。
他のグループもいるから、そこで長々と卒業セレモニーをやるわけにもいかないし、曲数も絞られるし、メンバーからのコメントもないし・・・やっぱり卒業コンサートはそのユニット単独でやるべきだと思いますし、鞘師里保さんの卒業コンサートは別途どこかの大箱ででも大々的にやってほしかった・・・

そんな思いもありますが・・・
鞘師里保さんの最後までやりきったって感じの清々しい表情は、見ていて気持ちが良かったです。

自分で選んだ道へ向かって歩き出す人、今いる場所を守りながら前に進めていく人、それぞれの道にわかれて進んでいくわけですが、それを繰り返しながらここまできたのがモーニング娘。

別れの涙を懸命に堪えながら進んでいく彼女達の姿・・・
2016年春のツアー～EMOTION IN MOTION～も既に始まっていますので、また彼女達に会いに行かねば、そして新しい一歩を見届けねばと思います。
（鈴木香音さんが最後って事もあるので、生田衣梨奈さんの凱旋を喜んでばかりはいられないわけですが・・・）