「古き良き時代との別れ」となるのだろうか?
トピック「2014年のお別れ」について
来年には10周年を迎えるAKB48だが、そのタイミングで総監督の高橋みなみも卒業。
AKB48を支えてきた大黒柱のようなメンバーが相次いで卒業し、新たに生まれたちっちゃい柱がたくさん集まり、屋台骨を懸命に支えようとしているように見受けられる。それが今のAKB48であり、巨大化した48グループの姿と言える。
かつてAKB48には神7と言われたメンバーがいた。
前田敦子、大島優子、篠田麻里子、板野友美、渡辺麻友、高橋みなみ、小嶋陽菜
それぞれが強烈な個を発揮し、ある意味AKB48を象徴するメンバーとも言える。
しかし、盤石と思われた神7も、センターを務めた前田敦子が卒業し、板野友美、篠田麻里子が卒業。
そして今年2014年には大エースの大島優子が卒業し、さらに総監督の高橋みなみも1年後には卒業となる。
いつになるかはわからないが、来たるべきタイミングが来た段階で小嶋陽菜も卒業発表をすると思われる。
こうして神7の殆どが卒業し、今では「次世代」と言われる若手メンバーと、所謂支店のメンバーで形成されたのが今のAKB48。
中心メンバーは様変わりし、塩対応やおバカなど新たな個性が出てきて、グループ全体が300人規模にまで膨れ上がり、国民的・・・などと言われる巨大グループにまで成長したわけだが、それと引き換えにAKB48の原風景みたいなものが薄れてきているように感じられてならないのだ。
かつて「秋葉原のパンツ見せ集団」などど揶揄され、苦渋を味わいながら這い上がってきたメンバー達。その象徴が神7であり、売れてから入ってきたメンバーとは同じAKB48でも歩いてきた道程は全く違うから、それを嫌と言うほど味わってきた初期メン達が卒業していけば当然そういうものは薄れてくる。
来年10周年ともなればそれは致し方ない事ではあるのだが・・・
大島優子の卒業・・・
センター前田敦子のライバルでもあり、卒業後は華の部分を一手に担ってきた看板メンバーでもあるわけだが、そんな彼女も今年遂に卒業してしまった。
今年のじゃんけん大会を振り返ってみると、渡辺美優紀の優勝で確かに盛り上がったし、メンバーの衣装もそれぞれ工夫を凝らしたものだった。
・・・が、何かが足りないようにも感じた。
昨年のじゃんけん大会。
神輿に乗って登場した大島優子は会場の空気を一気に鷲掴みにした。これぞまさに千両役者の佇まい。「役者が違う」とはこの事。
場の空気を一瞬で掴んで動かす天性の勘。この芸当だけは大島優子にしかできない技とも言える。これからイベントがある毎に大島優子がいないという物足りなさを感じるのだろう。
らしさは薄れ、2014年に花形を失い、そして来年には精神的支柱を失うAKB48。
「RIVER新規」ぐらいのからAKB48に興味を持ち始め、国民的・・・と呼ばれるまでに成長、その過程を見届けてきた私にとってみれば、「あの頃は良かったなぁ」と思う事がある。
勿論、今は今で個性的なメンバーが数多く出揃い、それはそれで面白いのだが・・・それでも過去と比べてしまうと多少の物足りなさを感じてしまうのだ。
移り変わってゆく事が「古き良き時代との別れ」にならないよう、現メンバーにはより一層の奮起を期待したい。