りさっちのグラビアインプレッション

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AKB48グループの光と闇を感じる開票結果でした。「第9回AKB48選抜総選挙」の感想

指原莉乃

終わってみれば、HKT48(STU48兼任)の指原莉乃さんが246,376票を獲得し、前人未到の3連覇で自身最後の総選挙に幕…となった「第9回AKB48選抜総選挙」。

 

元々は沖縄・豊崎海浜公園 美らSUNビーチでのコンサートを経て行われるはずだった開票イベントですが…天候不良によりイベントは中止。

これによって急遽、無観客で行われる事となった今回の開票イベント…

 

「何故この時期に沖縄で、しかも野外???」

 

運営に対してメンバーからも批判の声が上がるなど、イベント開始前から荒れ模様ではありましたが…今にして思えば嵐の前触れだったのかもしれません。

第9回AKB48選抜総選挙

ここ数年はフジテレビが生放送で中継しているわけですが、19時の放送開始直後はSKE48の松村香織さんがなんか喋っとるなぁと思ったわけですが、番組冒頭からとんでもない爆弾が投下されました!!

須藤凜々花(NMB48)突然の結婚発表!!

須藤梨々花

総選挙で20位にランクインした須藤凜々花さんでしたが、そこで喜びの声とともに語られた突然の結婚発表!!

勿論、自らが所属するNMB48と結婚…といったものではなく、ちゃんと「相手がいる」との事で、りりぽん推しの方が31,779票もの票を必死の思いで積み上げているのをよそに、自身はしっかりと愛を育み…そしてファンの方が立たせてくれたステージでの結婚宣言。

りりぽんの為に31,779票を積んだ方は、一体どんな思いでこの発表を聞いたんでしょう…

前代未聞の背信行為

そもそもAKB48って「恋愛禁止」っていうルールが少なくとも昔はあって…

当時は、総選挙や握手会の為にお金を投じてくれるファンの方を裏切る行為だから…みたいな理由付けもされていたような記憶があるんですが、総選挙なんてまさに「ファンの方がいくら出すか」しかなくて、あのステージに立たせてあげたい、少しでもいい順位にしてあげたい…そんな思いの結晶だと思うんです。

それが31,779票集まって、20位と順位までもらってステージに立ち…そこで結婚発表、相手もいますなんて言われた日には、どんな顔してそのコメントを聞けばいいのってなっちゃいます。

渡辺麻友

そりゃまゆゆだってこんな顔になりますって…

 

OGの大島優子さんは動画配信で今の気持ちを「FUCK」という帽子に書かれた言葉で伝えていますし、今年の総選挙を辞退した山本彩さんもかなり困惑している様子。

選抜総選挙の重みを知れば知るほどそういうリアクションになるのかなぁって気がします。

 

かつて大島優子さんは票数はみなさんの「愛」だと言いました。

あそこに立てるのはファンの皆さんの愛が結実したものなのに…「結婚発表」という前代未聞の裏切り行為をやってのけた。これまで積み上げてきた選抜総選挙をぶち壊しにした…そう私は思います。

もし今後、AKB48グループが大きく下降するような事があれば、須藤凜々花は間違いなくA級戦犯のひとりになるんじゃないか…それだけ重い背信行為をやったと思っています。

今こそ自浄努力を期待したい!!

今回の件は既に文春がキャッチしており、この発表後に週刊文春オンラインでも発表があったようですが…そこでスクープされるぐらいなら自ら語ってしまおうってなったんでしょうか?

後日会見を開く模様ですが…私的には一発レッドカードの事案だと思っているので、運営には公正で冷静な判断を下してほしいと思います。

もはや「恋愛禁止」なんて存在しないグループに変わり果ててしまっているし、仮にスキャンダルが発覚したとしても、人気メンバーならだんまりを決め込んで押し通すようになっていて、すっかり自浄作用がなくなってしまったわけですが…

これに関しては、恋愛していた…だけでなく、選抜総選挙というイベントに泥を塗ったわけですから、重大なペナルティーを科すべきだと考えます。

それこそ卒業公演など一切やらせず卒業…というか、解雇とかでもいいと思う。とにかく、今回の件については絶対に許さないという姿勢を運営側が見せるべきだと思うし、悪しき前例をこれ以上増やしてはいけないと思います。

(ただ…もし、文春の件を運営が事前に把握していて、運営が須藤凜々花さん本人にあの場で、しかもああいう形で発表するようにっていう指示を出していたとしたら…それはもはや愚策以外の何物でもないし、指示した側が全責任を負うべきだと思います。)

そしてみつけた数少ない希望の光

高橋朱里

岡田奈々

メンバーに「おめでとう」って言わせる徳光さんもどうかと思うけど…変な空気になった会場内ではっきりと異を唱えたのがこの2人。

それが高橋朱里さんと岡田奈々さん。

高橋朱里さんは「結婚する」とかいう発言を聞いて「胸が痛い」と語り、岡田奈々さんはスキャンダルをネタに這い上がるのではなく、真面目に頑張った人が報われるように変えていく、自分が風紀委員長になるって言ってくれました。

元々、高橋朱里さんは次期総監督と目されており、岡田奈々さんは真面目がキャラクターみたいになってますが、すっかり変わり果ててしまったAKB48にまだこういう人がいてくれて、本気でAKB48の事を憂いているのが実に心強いというか…彼女達の存在によって救われた気がします。

努力は必ず報われる…を今、証明できていますか?

荻野由佳

結果的に今回の第9回選抜総選挙の選抜総選挙の話題は、須藤凜々花さんが持っていった感がありますが、今年の総選挙でニューヒロインとなったのがNGT48のおぎゆかこと荻野由佳さん。

スピーチの熱量もすごくて、全体を通してMVPをあげるとしたら…やっぱり荻野由佳さんだなと思いました。

 

正直、グラビアとかで見てきた印象でもそこまでめちゃくちゃカワイイっていうわけではないし、かといってすごいスキルがあるかっていうわけでもなさそうだし…言っちゃ悪いけど、どちらかというと落ちこぼれといった印象。

速報の結果だけを見たら正直「なんで?」って思ったし、なんでNGT48の中でも荻野由佳さんなんだろう?って思いました。

 

でも、その見方が間違っていたっていうのを荻野由佳さん自身が教えてくれました。

 

「AKB48に入りたい」

そんな夢を抱いた少女はオーディションに挑戦するも、その度に跳ね返され続けます。普通ならそこで諦めてしまうところを…彼女は決して諦めなかった。

今度はバイトAKBに挑戦し、そこでの活動が終了すると、今度は第2回ドラフト会議へ挑戦。そこでようやくNGT48に指名され…そこでようやく念願の48グループを果たした、それが荻野由佳さんでした。

夢を諦めたくない…その信念にも似た強い思いがファンの方々にも届き、結果的にそれがおぎゆかに最高の形で戻ってきた…そんな気さえします。

 

かつて、AKB48初代総監督の高橋みなみさんは「努力は必ず報われる」と言っていました。

「本当にそうなのか?」と問いかけるおぎゆかに対して、「報われないかもしれないけど、決して無駄にはならない」と諭し、今度は「おぎゆかがそれを証明して」と語ったたかみな…

たかみなとそんなやり取りがあった事を明かしてくれた上で、「努力は必ず報われる…を今、証明できていますか?」の問いかけ。すごく胸を打つものがありました。

たかみなの意思はおぎゆかにもちゃんと受け継がれているんだなぁと思いました。

 

おぎゆかの信念、意志の強さはきっと48グループを支えてくれる…そんな希望を抱かせてくれるスピーチでした。

「アイドルにしてくれてありがとうございます。」

いい言葉ですね。

努力した人への優しい光

今回の選抜総選挙では、荻野由佳さん以外にもSKE48の惣田紗莉渚さんがやはり似たような境遇から這い上がって第8位にランクインするなど…スタートラインに立つ事が容易には叶わなかったメンバーに対して光が当たる結果になったなぁという気がします。

よくよく考えたら、SKE48の須田亜香里さんも努力して今のポジションに到達した人だし、そもそも指原莉乃さんだって王道アイドルとはちょっと違う人だし…

そう考えたら、AKB48にも王道と言えそうなメンバーはいくらでもいるでしょうに…こういった苦労人だったり、這い上がってきたり、頑張ってきた人に対してみんな共感するんだなぁと改めて実感。

 

元々はAKB48って「ガチとマジ」を掲げてきたグループだし、洗練されたアイドルグループとは違う泥臭さ…みたいなのが魅力なはず…

かつて神7って言われたメンバーは、AKB48が全然売れていなかった頃、それこそ「秋葉原のパンツ見せ集団」なんて揶揄された頃から、泥にまみれながら懸命に今の位置までグループを押し上げていったわけで…AKB48の魅力ってある意味で「泥臭さ」だと思っているんです。

そういう意味では、今回の選抜総選挙を通してなんか久しぶりにAKB48の原風景を見たというか、久々にAKB48らしさを感じる事ができました。

第9回AKB48選抜総選挙の総括

選抜総選挙に関しては、ひとえにファンの方の頑張りしかないんですが…

荻野由佳さんを筆頭に、普通だったらなかなかチャンスが貰えないであろうメンバーに対して、こうやってチャンスをあげる事もできるわけで、ファンの方は本当に優しいというか…おぎゆかみたいなコを見逃さないファンの方って本当に凄いなぁと感心した次第。

指原莉乃さんは今回が最後と話しているし、渡辺麻友さんは卒業発表して恐らく年内までと思われるので、ここからAKB48は新たなスタートを切った…ある意味今回がターニングポイントになったんじゃないかという気さえしました。

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