りさっちのグラビアインプレッション

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【DVDレビュー】モーニング娘。'14 コンサートツアー2014秋 GIVE ME MORE LOVE ~道重さゆみ卒業記念スペシャル~

モーニング娘。'14 コンサートツアー2014秋 GIVE ME MORE LOVE ~道重さゆみ卒業記念スペシャル~ [Blu-ray]

本作は横浜アリーナで行われた「モーニング娘。'14 コンサートツアー2014秋 GIVE ME MORE LOVE ~道重さゆみ卒業記念スペシャル~」の公演の模様を収録したものであり、本公演をもってモーニング娘。第8代リーダーを務めた道重さゆみさんが、この日をもって卒業という事で、ラストコンサートや卒業セレモニーの様子が収められています。
(さらにBlu-rayのみの特典映像としてドキュメント映像が追加されています。)

正直、モーニング娘。ってそれこそ「LOVEマシーン」とかが流行ってた頃が一番好きで、それから道重さゆみさんが加入するぐらいまではまだチェックしていたけど、それ以降は全然興味がなくなってしまい、道重さゆみさん以外のメンバーがそもそもわからないし、曲も知らない。それこそプラチナ期って言われても全然わからない・・・

そんな状態がずっと続いていましたが、℃-uteきっかけでハロプロ!への関心が復活。そんな折に知った道重さゆみさん卒業のしらせ・・・

気付けば歴代メンバー中でも最長の在籍期間となり、一時期は大きく揺らいだモーニング娘。を再びオリコン1位を獲得するまでに盛り返した、まさに中興の祖とも言うべき存在。

そんな道重さゆみさんの最後の雄姿を見届けたいという気持ちと、単なる卒業コンサートでは終わらなかった・・・その辺の顛末をしっかりと目に焼き付けたいという気持ちから、じゃあ買ってじっくり見てみようかという事になったわけです。

幸い、先日見たアロハロ!の中で今のモーニング娘。'14の雰囲気であったり、現メンバーの顔や名前、そしてキャラなんかもなんとなく知る事ができたんで、最新の楽曲を知らない以外は比較的すっと入っていけたような気がします。

【DVDレビュー】アロハロ! 7 モーニング娘。 - りさっちのグラビアインプレッション

というわけで、長い長い前フリになりましたが、そろそろ内容についても触れていきたいと思います。

ピンクのサイリウムに埋め尽くされた横浜アリーナ
無数の照明、そして緑のレーザー、その中からパッと現れる10人のメンバー達。

そんなカッコいい演出で始まる本公演ですが、メンバー紹介のVTRがちょっぴり切なくて、それだけで若干涙腺が緩むんですが・・・
フラッシュバックの中浮かぶメンバー達の笑顔。
ソファーに1人座る道重さゆみさん、名前のクレジットと共に上がる歓声。客席はピンクのサイリウム・・・といった感じで、映像と客席の様子が交互に切り替わるんですが、そこに譜久村聖さんが登場し、続いて生田衣梨奈さん、鞘師里保さん、鈴木香音さん、飯窪春菜さん、石田亜佑美さん、佐藤優樹さん、工藤遥さん、小田さくらさんと順番に登場し、全員揃ったところでモーニング娘。'14というクレジットが出て、記念写真風の映像になる・・・って感じなんですが、すごくいい出来だなぁって思います。BGMが「時空を超え 宇宙を超え」のアレンジになっていて、映像の流れでそのまま曲に移行するのもいいなって思います。

最初のMCでは道重さゆみさんの挨拶から始まり、12期メンバーの尾形春水さん、野中美希さん、羽賀朱音さん、牧野真莉愛さんが登場して自己紹介。
そして、次期リーダー・サブリーダー発表として、リーダーには譜久村聖さん、サブリーダーに飯窪春菜さんと・・・さらに生田衣梨奈さんが選ばれてそれぞれ決意表明。
卒業後の新体制発表で今までとこれからを繋いだところで曲に戻ります。

続くMCではその前の曲中に「公開りほりほへのキス」を敢行してドヤってるところから始まり、ゲストに初代リーダーの中澤裕子さん、次期ハロプロ!リーダーの矢島舞美さん(℃-ute)、同期(6期)の田中れいなさんが登場し、道重さゆみさんの卒業をお祝い。

と、ここまではまさに順風満帆といった感じで進行していきます。

が、スペシャルメドレーの最中にアクシデント発生!!
神が最後に与えし試練なのか、本公演の主役である道重さゆみさんが曲中に足を痛めてしまいます。

ニュース等では途中で暗転なんかもあったようですが、本作ではその辺は編集されているので、何が起こったのか窺い知る事はできませんが、「ラララのピピピ」ではセンターに立って上半身のみでのパフォーマンス。そんな中でも一生懸命歌う道重さゆみさんの姿が素晴らしい。

そして、動けなくなった道重さゆみさんを中心に踊るメンバー達。突然のアクシデントにも動揺することなく笑顔でパフォーマンスする姿はさぞ頼もしく映った事でしょう。

その次の曲で他のメンバー達はセンターステージに移動するのですが、道重さゆみさんはその場から動けない・・・
でも、見方によっては「センターステージのメンバー達を見守る道重さゆみさん」って感じにも見えてきて、これも演出のひとつか?って思ってしまうぐらい。
まさに怪我の功名とも言える配置になりはしたんですが、その後の「好きだな君が」は道重さゆみさんと譜久村聖さんのツインボーカル。対称的なフリなのですが、道重さゆみさんは動けない。

ここで譜久村聖さんのアドリブ!!
前の曲の後奏の間に一気に道重さゆみさんの元へ駆けていきます。この時の道重さゆみさんの幸せそうな表情・・・

所謂「フクムラダッシュ」と言われるシーンですが、道重さゆみさんの卒業とともに語り継がれる名シーンが生まれたと言えるでしょう。

神は時に試練を与えもしますが、それを乗り越えた者には筋書き以上の感動をもたらしてくれたようで、これこそがライブの醍醐味であり、モーニング娘。'14の絆であり、道重さゆみさんが作り上げたチームなんだなぁってしみじみ感じてしまいました。

本公演のラストのMCでは懸命に涙を堪えながら曲紹介する道重さゆみさん。最後まで凛とした佇まいと、気高き姿に心を打たれます。

アンコールは道重さゆみさんの卒業セレモニー。
白い衣装のメンバと、赤い着物の道重さゆみさん。後輩達から先輩へ送る見返り美人・・・涙なしには見れないです。。

そして、メンバーから道重さゆみさんへひとりずつメッセージを贈り、抱擁。

最後はピンクのドレス姿で登場し、道重さゆみさんの最後のスピーチ。
12年間のあゆみから、その時の思いを包み隠さず話す・・・随所にらしさが詰まった素晴らしいスピーチだと思いました。

「変な人達、サンキュー」

・・・そういって笑う道重さゆみさんがすごく素敵だなって感じました。

そして披露したのが「赤いフリージア」。
オーディションでこの曲を歌ってモーニング娘。になった道重さゆみさんにとっては「はじまりの曲」であり、「しめくくりの曲」となったわけです。

そして、「歩いてる」で再びメンバーと合流。
最後はメンバーと同じ衣装に着替えて「Happy大作戦」を披露。
この曲が、モーニング娘。道重さゆみさんが披露する最後の曲となりました。

ENDING・・・

冒頭の映像の続き。
順番に退場していくメンバー達。そして道重さゆみさんがそっと置いていった本の表紙には・・・

4329days

モーニング娘。として歩んできた日数がそこには刻まれていました。

最後の最後まで素敵な演出だと思いました。

・・・こうして道重さゆみさんのモーニング娘。としてのあゆみは幕を下ろしたわけですが、途中足の怪我と言うアクシデントにも見舞われ、予定通りにはいかなかったかもしれない。でも、筋書きのないドラマが新たな感動を呼び、結果的に素晴らしい卒業コンサートになったと思います。

モーニング娘。が好き」っていう思いひとつで12年間活動してきた道重さゆみさんへ、ちょっぴり意地悪な神様が最高のプレゼントをしてくれた。
・・・そんな感じすらしてきます。

まさに有終の美と言える卒業コンサートだと思いました。

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