「AKB48」を形成するものとは？「日経エンタテインメント! 2015年12月号臨時増刊 AKB48 10周年Special」の感想

AKB48も10周年って事で、本作はそんなAKB48を形成するメンバーの写真とインタビューでそれぞれの10年間を振り返るというもの。
そして、それぞれの言葉を通して浮かび上がってくるAKB48ってのを感じ取る一冊です。

今回は現役メンバーから21人。卒業メンバーから6人の総勢27人の口から語られるそれぞれのAKB48・・・

登場メンバーがなかなか渋く・・・
現役メンバーからは、高橋みなみ・小嶋陽菜・峯岸みなみ・宮澤佐江・梅田彩佳・柏木由紀・渡辺麻友・藤江れいな・指原莉乃・北原里英・高城亜樹・松井珠理奈・横山由依・須田亜香里・山本彩・渡辺美優紀・宮脇咲良・小嶋真子・岡田奈々・西野未姫・向井地美音という21人。

そして卒業メンバーからは、前田敦子・大島優子・篠田麻里子・板野友美・秋元才加・松井玲奈の6人。

かつて神7と言われたメンバーが勢揃いし、その下で次世代と言われていたチームホルモンもほぼ揃っているし、姉妹グループの代表格もほぼ揃っているし、現在の次世代として三銃士まで！！

なんとなく同窓会っぽいラインナップなんですが、明るい茶髪の秋元才加さんとかインパクトあったな・・・

ただ、ここに登場しなかったメンバーの中にも話を聞いてみたいメンバーもいて、例えば海外移籍で成功した仲川遥香さんとか、NMB48の中心メンバーだった山田菜々さんとか、HKT48の初代センターの兒玉遥さんとか・・・

他にも挙げたらキリがないんだろうけど、今回は卒業生も全部ひっくるめて「AKB48の10年を象徴するメンバー」っていう感じが強いので、ここに選ばれていないのって結構しんどい事なんじゃないかって気がします。

ある意味今回登場したのは「THE AKB48」とでも言うべきメンバー構成だとは思うんですが・・・
本当の意味でのAKB48って、選抜総選挙でほぼほぼ圏外、シングル曲の選抜にも選ばれない、それでも腐らずに頑張っているメンバーであり、そんなメンバーをみつけて応援するファンの方だと思います。

先日、「AKB48と日本人」っていう番組を見たんですが、そこには島田晴香さんと中村麻里子さんが「”圏外”の少女たち」として取り上げられていましたが、それにも選ばれないメンバーもいて、そんなメンバーを必死に応援している方もいる。
だから、華々しく活躍するメンバーばかりがクローズアップされがちですが、本当はそうした今は日が当たっていない、いつか自分に日があたる事を夢見て頑張っているメンバーいて、そんな小さな灯火が寄り集まって巨大な炎を形成しているのがAKB48だって事を絶対に忘れちゃいけないと思う。

今回登場したメンバーを「THE AKB48」とするなら、選ばれなかったメンバー（元メンバー含む）は「真のAKB48」と言うべき存在であり、彼女達の存在があったからこそAKB48は10周年を迎えられたのだという事を今一度噛みしめた上で、次の一歩を踏み出してほしいなと思いました。