りさっちのグラビアインプレッション

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Q10について

12月11日に最終回となったドラマQ10(キュート)について書いてみようと思います。(写真はヤングジャンプ47号です。)※ネタバレ注意

『Q10』DVD-BOX
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・・・なんか不思議な学園ドラマだった。

Q10の存在によって周りの生徒達がなにかしらの影響を受けて物語が進行していくような、よくありがちな学園ドラマだと思ってたら、全然違ってました。

登場人物にはそれぞれ背負っている人生があって、それぞれの物語があって、それが互いにちょっとずつ影響を与えながら、同時進行で物語が進行していく・・・
誰が主役とか、脇役とかじゃなくて、登場人物それぞれの人生が絡み合って物語が生まれ、笑ったり泣いたり悩んだりしながら成長していくのは、SFでありながらリアルな人生のよう。
脆く傷つきやすい思春期の学生達を、周りの大人達が温かく優しく包んでいて、Q10の世界に奥深さを与えています。

そんな世界にやってきたのがAKB48前田敦子さん演じるQ10
ひょんな事から佐藤健さん演じる深井平太が起動させた事でストーリーが始まっていくんですが・・・幼い頃に心臓病の手術を受けた事で厭世的だった平太にとっては、Q10の起動ボタンは自分自身の心の起動ボタンだったのかもしれません。
学習型ロボットQ10は、少しずつ色々な事を学んでいくわけですが、一見するとちょっぴり的外れな学習内容がなにげに人の心を動かしたりしつつ、それぞれのストーリーが展開していきます。
では、Q10はどこからきたのか?目的は何なのか?
その答えを巡って急展開するストーリー・・・

平太とQ10の物語はこんな感じなんですが、佐藤健さんは仮面ライダー電王の頃から知っていて、ナチュラルな芝居をする役者さんだから、無機質なロボットQ10との対比が面白かったです。
Q10はロボットだから、言葉に抑揚がなく、瞬きもしないから、それだけで前田敦子さんの演技力を推し量る事は難しいけど、これはこれで難しい役だと思うし・・・何よりかわいかった!!
ロボットであるが故に屈託がなくて、不意に間合いをつめてきたり、相槌の「ぱふ」とか、語尾の「かな?」とか、ズレてるけど憎めない愛らしさ・・・みたいなのはすごく出ていたと思います。

クラスメイトでは、赤髪のロックシンガー山本民子を演じた蓮佛美沙子さん、劣等感が強い河合恵美子を演じた高畑充希さん、Q10の秘密を握る富士野月子を演じる福田麻由子さんが、それぞれ好演していい味だしてました。
(ゲスト出演で平太の元カノ役に西平風香さん、その他のクラスメイトの米村美咲さんと、グラビアでみかけたコもいたりして。)

そして、爆笑問題田中裕二(担任)、薬師丸ひろ子(工学博士)、小野武彦(校長)演じる教師陣や周りの大人達が、話にぬくもりを与えていたように思います。

平太とQ10、そして周りの人達それぞれの人生が織り成すハーモニー・・・それは時に優しく、そして時に切ない、奥深くて不思議な音色でした。

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